B6版・172頁 
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「日本は何か変?? 今が踏ん張りどころ!!」
と感じる方たちにおくる連帯の書。
アジア・太平洋戦争開戦まもない昭和17年2月、有名県立中学(旧制中学)の学年末試験で3年生の一人(当時の大臣の息子)が、留年寸前の自分の成績を一挙に挽回しようと、厳重に保管されていた自分の苦手な数学などの試験問題用紙の盗み出し、中学でも10年に1人といわれた秀才の下級生に、平均点を予想させ、そのやや上の成績になるよう答案を作らせるほどの緻密さで彼は進級をものにし、念願の軍学校合格も手にしたという事実を今、知るのは唯一人、秀才少年の親友だった僕だけ。
「あの世に持っていくしかないのか」と思っていた時、先輩と後輩の3人で終活を語り合う中、将来・未来世代が反戦・平和を考え、行動するうえで少しでも参考になればと願い、このノートを残すことにした。

第1章 混迷と対立を超え、平和と未来を拓く鍵は「過去との和解」
 
どうにもバランスの悪い世界を思う
続く「戦争と暴力の人類史」にどう向き合うのか
戦中の狂気と旧制中学で起きた「出来事」
シニアにこそ見え、語れる平和と未来がある
大事にしたい気になる風景の記憶を原点に 
コラム@ 世界を見る目T 「Imagine」と 「We Are The World」


第2章 「試験問題の盗み出し」と「本の万引き」 
ほんとうに世代を超えて伝えねばならないこと
国会では「粛軍演説」「反軍演説」はあったけれど
追いつめられていた大臣の息子 
腹をくくり大胆かつ冷静に「危険な計画」を実行
「欲しがりません 勝つまでは」「頑張れ! 敵も必至だ」
の日々 「忖度」で「なかったこと」に 
「日本は大丈夫であります」と大臣 
コラムA臣の息子は期待への重圧による心の悲鳴を暴力で吐き出していた


第3章 2つの出来事の真相と深層 
なぜ「ノー」が言えなかったのか 
生徒たちの運命を左右した先生たち
言葉も行動も単純化・定型化される 
日本の新聞が2ページしかないのにNYタイムズは50ページも
狂気と「産めよ殖やせよ」の大号令
ささやかな抵抗か、「日本は必ず負ける」と叫んだ先生 
コラムB 太平洋戦場と欧州戦場で大きく違った捕虜の死亡率
コラムC 石原博士と「でる単・しけ単」と理科ハウス


第4章 「明日への言葉」「明日の可能性」
「協働」と「必死の寛容」が増悪の連鎖を断ち、未来を拓く
言葉に命を乗せ、覚悟と知恵をもって対話をはじめよう
不信感を乗り越える「真実和解委員会」に学ぶ
より良く変わるため、今こそ、大事なのは知性
背中を押してくれた言葉、若者たちの行動
コラムD 世界を見る目U 地球(Earth)を分解してみると


第5章 戦争と平和、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワ・フクシマと憲法と
平和な未来のために克服すべきこと
「僕の人生は一体何だったのか」と逝った友の無念
市民は巨大な軍産複合組織にどう立ち向かうのか
キョウチクトウと平和と人権と環境と
民主主義と資本主義と憲法はどうつながっているのか
世界が納得する平和主義の構築と実践を
気になる「表現の自由」を担うべきメディアの現状
コラムE民主主義と憲法を身近に捉えるための豊かなイメージを